趣深山ブログ よもやま編

趣深山です。四国 剣山 三嶺 天狗塚 周辺の山域での山歩きについての話題です。 (C)since2002 趣深山 (shumiyama@gmail.com)

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森の再生

森の再生

森の再生


図解 山を育てる 道づくり


以前から もっと 低コストで 間伐材などの 引き出しができるのはないか
思っていたが 最近 こんな本が 出版された。

『図解 山を育てる 道づくり』
安くて長持ち 四万十式作業道のすべて

田邊由喜男 監修 大内正伸 著
社団法人 農山漁村文化協会
2008年2月20日 第一刷

http://www.shizuku.or.tv/hon.html
http://www.shizuku.or.tv/forest.top.html
http://www.shizuku.or.tv/



8-simanto_160-1.jpg

「四万十式 作業道」

『図解 山を育てる 道づくり』
安くて長持ち 四万十式作業道のすべて

ここで取りあげている作業道とは 普通 考えられている 広く一般車の通行できる 「林道」とは違い フォワーダなどの林業用作業車が通れるだけの幅員の狭い 作業道とか作業路と呼ばれる 「簡易な林道」のことである 。

「四万十式 作業道」とは 高知県大正町、田邊由喜男氏 が考案し 広まった作業道である。

コンクリート 蛇篭など使わず 現地の材料を巧みに利用して自然に優しく 低コストで 半永久的な 作業道。

低い垂直切土
法面は表土ブロック積み
沢は洗い越しで

逆カント 雨水の分散 など とても 参考になる。

グレーチングや 側溝などつけても すぐ詰まることを 考慮して とてもよく考えられた 方式だ。
木材の単価が安いこの時期に 高コストの 「林道」を造るのでないという主張は正しい。

ただし すべて この四万十式作業道 方式がすべての山の条件に適応するわけでなく 山の条件によっては 普通の林道が適当な場合もあるなど 他の林道 方式も組み合わせて考えなくてはならないといい 末端部で 四万十式作業道が適応できるように適宜 組み合わせ さらには、高性能の林業機械で効率よく運べる様々な 工夫も大事だし 低コストで架線を張る努力も必要であるとされている。

路面を延々と水が流れて やがて流路ができて 雨水で洗われていき やがて 荒れはてていく 林道をよく見かけて いるだけに この本で 提唱されている 作業道の作り方には なるほど もっと この考え方を利用すれば良いのに と感心されることばかりであった。  



林道についての話


ところで
普通の林道 についての オフィシャルな林道の話 林道の役割などは下記参照。

http://www.pref.kochi.jp/~seisaku/seibika/rindou.htm

実録! 林道ができるまで

http://www.pref.kochi.jp/~seisaku/ino/doboku~1/rindeki/rindou2.htm

また 参考になるURLとして 「林道評論センター」は
「まるで欲しかったのは道路ではなく工事かと思ってしまいます。」 「工事
は続くよどこまでも」「複数の名称が有る林道」など など 辛辣な意見も含
む  各種 林道事業の 事業について 適切に 評論していて この問題に
 詳しいサイトです。

http://www8.plala.or.jp/forestroad/index.html


切り捨て間伐


この四万十式の本に 興味をひかれたのも 実は以前から気になっていた「切り捨て間伐」の問題のためだった。

平成20年4月29日

平成20年4月29日の 牛の背から下山路は 今冬 雪の多い時期 よく通ったコースだったが 下部の 人工林帯にはいると 倒木が雪に埋まっていた時期に比べ 倒された 間伐材が 幾重にも重なり 木々を乗り越えて いくのに 大変難渋した。

これは いわゆる 「切り捨て間伐」という間伐手法である。この間伐は この山域に限らず どこの山にも 昨今よく見かける 間伐手法で 特に珍しいわけではない。

切り捨て間伐は 木材の単価が とても安くて 倒した間伐材を 引き出す手間暇など とても かけられないので 現地でそのまま 腐らすという ものであるが、もとより 貴重な 木材資源が こうして 朽ちていくのは 何とも もったいない話だ。

本来なら 間伐材として 活用するのが 正当な方策で、本当は 好ましくはないと思いつつ やむをえず 倒したまま 腐るまで あと20年以上 こうした下草も生えない 荒れ果てたままの状態が続くことになるのかと思うと 何とも いえない 暗鬱な気持ちになる。


昔 山里に 多くの人が住んでいたときには こんなことはなかった。たとえ間伐材といえども 貴重な森林資源として 貴重な山からの恵みは すべてを皆で 大切にし 無駄にはしなかった。

だが、山村は 若年者が減り いまでは人口減少 少人数になり 高齢化が どんどん進んできて 山村では 数少ない 貴重な農地ですら 耕作放棄されているぐらい 荒れてきている。

森林も 全く手入れすらされず 放棄され 荒れ果てたままに そのまま共倒れの人工林なっていく状況なので いたしかたなく、やらねば どうしようもないという程度に 補助金頼みで 間伐だけ「切り捨て間伐」を行うもののようだ。

だが こうした「切り捨て間伐」は 本来の 森林にとってとって 間違いなく 正常な状態とはいえないと思う。



林業をとりまく環境

スギ ヒノキばかりの かたよった森づくり を推し進めたりした ツケが回ったかのだろうか?

 林業とりまく環境の激変に合わせようと 今になって 森を再生しようとしたりして、 あるいは 混合林などへ転換をしようとしても 森が育つのは この先 何十年かのことであって この現状をたちまち変えようとしても そう そう簡単なことではない。

もとより 林業の振興は 山里に活気をもたらす主力の産業として 絶対欠かせないものだが、 現状として 山里は 治山工事、治水工事、災害復旧や災害防除の工事、道路工事、林道工事などが 山里の主力産業になってしまっていて これらが実質的に 山村の雇用を支えているというのが、良くも悪くもの山村の実態なのである。

かりに こうした実態を踏まえてみても さらに本当に問題なのは 林業で成り立つべき山村で たとえ 立派な「林道」ができても その林道沿いの 人工林ですら 枝打ち 間伐など 手入れ一切なされずに そのまま 荒れ果てたままにそのまま 放置されているという 山里の森林の現状のほうだ。

こうした衰退した林業に 以前の活気を取り戻せるかが これからの山村の課題であるのは間違いない。


森林再生

 もとより 森の再生。これは 何世代にもわたる 気の遠くなる 時間も手間も かかる大変な森林再生モデルの構築事業なのだ。

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2007年秋 トヨタ自動車は 広大な山林を購入した。
これには 社会貢献活動というより 将来を見越した 長期的な構想があるよ
うだ。

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9-toyotaforest_001.jpg 

社会貢献活動
トヨタの森

里山

トヨタ自動車、国内の森林再生モデル構築に向けて三重県内の山林取得に関する売買契約を締結

トヨタ自動車、国内の森林再生モデル構築に向けて
三重県内の山林取得に関する売買契約を締結

「 トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、社会貢献活動ならびに林業事業
を通じた、国内の森林再生モデルの構築に向けて、三重県多気郡大台町の山林
取得に関する売買契約を締結した。」

 「今回取得した山林では、山林の管理運営を(株)森林再生システム(本社:
東京都世田谷区、社長:速水 亨)に委託し、社会貢献活動の一環としてCO2吸
収など森林のもつ地球環境改善効果の最大化に向け、森林の整備から再生まで
取り組んでいく。 また、同社の優良材を効率的に生産するノウハウを取り入
れ、持続的な林業事業の場として活用するとともに、こうしたノウハウを林業
経営者や山林所有者とも共有していく。

 トヨタは、これまでにも社会貢献活動の一環として、地球と社会の持続可能
な発展に向けた環境保全活動に取り組んできており、里山再生のモデルとして
緑化活動の公開・体験型プログラム等を行う「トヨタの森(1997年~)」活動
や中国における植林活動である「砂漠化防止プロジェクト(2001年~)」、本
年より開始するフィリピンでの植林活動など、幅広い取り組みを行っている。

 今後もトヨタでは、「サステイナブルな人と社会への貢献」をキーワードに
『社会貢献』に取り組むとともに、『研究開発』、『モノづくり』をあわせた
「3つのサステイナビリティ」の追求に向け、一層の取り組み強化を図ってい
く方針である。」

<山林取得の概要>
所在地 三重県多気郡大台町
面積 約1,630ヘクタール
取得先 諸戸林産株式会社(本社:愛知県名古屋市、社長:諸戸正和)ほか

(株)森林再生システム

速水林業

NPO法人 22世紀やま・もり再生ネット

香川県森林再生方針



息の長い 骨の折れる 森の再生 


太古より 何万年、何千年の営みをもつ悠久の自然に対して 
森林を利用してきた 人類の歴史は ほんの小さな出来事なのかもしれない。

そんな 小さな出来事でも 人が痛めた森を再生するのは多大な労苦がいる。
再生への歩みは遠く 長い道のりだ。まだ まだ先の長い 息の長い努力が必要だ。

が、やがては、こうした森林再生の努力が報われて
森林の再生ができあがっていってほしいものだ。


2008年5月5日 第1版制作

森の再生

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森の再生



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不都合な真実

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不都合な真実
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不都合な真実

地球環境の問題


1-2007-08-22-05-55-480_0003.jpg 
 ナショナルジオグラフィック誌

 ナショナルジオグラフィック誌などで よく取り上げている 本来 とても難しい地球環境の問題を迫力ある語り口で わかりやすく展開する。

2-234x60.gif 
映画

DVD


圧倒的な大スクリーンにアップルコンピューターのKeynote を駆使して、説得力のある 語り口で スライドショーを演じる元政治家 「アル・ゴア氏」。

熟練した 俳優が 話し方 身振り 手振り 表情を かえ 地球環境の問題を演じて語る より 遙かに 説得力を持った 映画に仕上がっているのは アル・ゴア氏の地球温暖化問題への危機意識や熱意があふれ出ているためだろう。

データ、 図表、 写真、 有名人の格言、 などの スライドの出し方。話し方、自信を持って 聴衆に 説得力もって いかに プレゼンテーションをするべきか。昔流でいえば紙芝居を うまく行うにはどうしたらよいのかが よくわかり、とても参考になった。

「パワーポイント」を使っても、わかりにくい 貧弱な紙芝居などしかできない 私などには 「アル・ゴア氏」の 迫力ある話しぶりは、多く出回っている プレゼン手法の本で 紙芝居の仕方を学ぶよりずっと よい勉強になりました。

3-2007-08-20-20-16-480_0001.jpg
「不都合な真実」アル・ゴア著 枝廣淳子訳 2007年 ランダムハウス講談社
の著者プロフィールによると
アル・ゴア氏はアップルコンピューター社の取締役となっている。


「不都合な真実」アル・ゴア著 枝廣淳子訳 2007年 ランダムハウス講談社
著者プロフィール




風力発電

4-2007-05-24-11-46-wind-045.jpg
強い風を受けて 風車が回るが、風切り音もでる。
人家がないところなら問題は少ない筈だが、
風力発電計画も 入笠山などでは 問題となった。
5-img_281511.jpg
落合峠 風速計が激しく回る。

平成16年3月6日 撮影

http://www.zephyreco.co.jp/index.html
http://www.zephyreco.co.jp/MAIN_S~nagano.HTM#list011




6-2007-04-07-13-42-480_150.jpg

現在、風車は 太陽電池に切り替わっている。平成19年4月7日撮影 

このような厳しい自然条件にさらされ、メンテナンスも容易にできない場所で
 安定的に電力を発生するのは大変なことなのだろう。

ゼファー株式会社 代表取締役社長 伊藤 瞭介

ここまできた小型風力発電機
http://www.zephyreco.co.jp/img/zep_06_no01.pdf
(PDFファイル)



環境省HPから


地球温暖化の科学的知見

地球温暖化対策

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2007年8月29日 第1版制作
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不都合な真実

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自然のパワーの凄さ

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自然のパワーの凄さ
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山では 春の兆しを感じるような優しい光景もある反面、

1-2006-03-19-07-49-480-024.jpg

一体 どのぐらいの力だったのだろうか。

建物を押しつぶし、
2-2006-03-19-16-30-480_225.jpg

木をことごとく 折り曲げてしまう。

3-2006-03-19-12-36-480_148.jpg

自然のパワーの凄さを つくづく感じる。

徳島県三好市東祖谷にて
平成18年3月19日撮影
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2007年3月11日 第1版制作

http://shumiyama.web.fc2.com/yomoyama/power2006.html
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リーブノートレース"Leave No Trace"

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リーブノートレース"Leave No Trace"

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はじめて リーブノートレース"Leave No Trace"を知ったのは

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はじめて リーブノートレース"Leave No Trace"「来たときよりも美しく」を知ったのは,,オスプレイ社製の大型ザック「ハイランダー」に縫いつけられていた 小さな注意書きであった。

2-2006-08-17-20-32-480_002.jpg
大きさ6cm×12cmの布きれ 裏表に 英文で" Leave No Trace Principles "がこと細かく書いてあった。
3-2006-08-18-19-11-480_002.jpg

恥ずかしながら その当時 これに何のことが書かれてあっても あまり興味もなく、ただの注意書き位にしか思わなかったのは、自然環境への意識がまだ低かったせいだろう。


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「来たときよりも美しく」、"Leave No Trace"
その後 色々と 気になることもでてきて、 多少調べてみると どうやら、"Leave No Trace"は、アメリカで 自然を求めて レクレーションで 自然の中に入っていく人が急増して、 昔に比べ大変な数の人が自然へのインパクトを大きく与えるようになって、自然への影響が大変深刻となり、自然を守り 自然へのインパクトをできるだけ少なくするための運動、 行動規範が「来たときよりも美しく」の"Leave No Trace"であるらしいと分かってきた。

大勢の人が 皆 行動倫理として守り お互いに 自然へのインパクトをできるだけ少なくしようというのが 行動規範"Leave No Trace Principles"であった。

http://www.lnt.org/


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Leave No Traceの関係の本

4-2006-08-17-20-35-480_004.jpg
Leave No Traceの関係の本は いくつか出ていて その後 紐解いてみた。

 




ミニマムインパクト
 
 アウトドアの行動倫理を わざわざ  ザックに縫いつける精神がとても気に入って、このザックは泊まりがけで行くときはよく使うようになった。

ことに 日本でも最近著名山を中心に 登山者集中のため 踏圧の増加 裸地化 洗掘など深刻になってきた。(  洗掘 )
自然が許容する 許容範囲内での ミニマムインパクトにとどめるためにも この「来たときよりも美しく」を考えていかなければいけないのだろう。

来たときよりも美しく 日本語のページ(アーカイブ)
5-japanese_lnt_480p1.gif
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現在の
Leave No Trace Principlesは

1 Plan Ahead and Prepare
2 Travel and Camp on Durable Surfaces
3 Dispose of Waste Properly
4 Leave What You Find
5 Minimize Campfire Impacts
6 Respect Wildlife
7 Be Considerate of Other Visitors

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2006年8月17日 第1版制作

http://www.lnt.org/

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リーブノートレース"Leave No Trace"

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[ 2006/08/17 12:38 ] 自然 | TB(-) | CM(-)

洗掘

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洗掘
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★恐れ入りますが 登山靴の方は スリッパにお履き替え下さいませ。


下の写真は ある地方の 著名山の麓にある 入浴 宿泊施設の玄関にある 看板です。
1-tozankutu_5175.jpg
百名山登頂後に 温泉に 入浴される方が 多いのでしょうか、 
日帰り 入浴の案内看板と 登山靴ご遠慮の看板が 入口にあります。

登山靴は  重厚な重登山靴はもちろんのこと たとえ 軽登山靴であっても、登山靴のままで 大勢が歩くと ホテルなどロビーに使われている 柔らかい素材の絨毯や カーペットに 過重な負担と消耗を与えるのです。



「恐れ入りますが 登山靴の方は スリッパにお履き替え下さいませ。」


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★山中でも 歩いたところが道になります


自然豊かな 獣道主体の山域に 登山者が 押しかけてくると やがて獣道は 登山道化 していきます。

歩いたところが道になる

大勢の人の 踏み荒らしは それなりの影響を 与えるようです。

●里山のような 山域で わざわざソフト靴の使用を 推奨している 山域もあります。(和気アルプス 様)

「 柔らかい靴底の着用やローインパクトな歩き方を啓発していきます 」



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★踏圧の蓄積

●環境省 HPより 踏圧の蓄積と植被率に係わる実験 

http://www.env.go.jp/nature/ari_kata/index.html

2-humiatu-10.gif
意外に 人の 踏み痕は 動物の足跡より 大きく 地面に影響を与えるようです。


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★ 登山道の洗掘

平成17年7月9日の大雨の名頃からの 三嶺の登山道は

 3-2005-07-09-13-20-081.jpg

オーバーユースによる洗掘がひどく 登山道自体が 小川になって 流水が延々と勢いよく流れ
どんどん浸食されているといった 状況で手入れされていない 登山道は  それ自体が水路になることを
実感した次第です。

色々 議論がありますが 
大勢の登山者が 押し寄せる山では 何らかの対策が必要です。

三嶺の場合 ロープウェイー モノレール 高山植物園 
問題が出るたびに 有名になり まして よけい 人が集中してしまいました。

高知側からの 登山道が それなりに 登山者の量をコントロールしているのと比べ
名頃から 三嶺林道終点からの 登山者の 多さはオーバーユースを起こしています。

三嶺林道の一般車通行禁止処置は オーバーユース対策として 一般的に どの山域でも  一般車の規制は オーバーユース対策として 著名山では よく行われているのが現状でそれなりに 効果が期待されます。


三嶺利用適正化推進事業 だけが オーバーユース対策ということでもないのですが 適切な施設が出来た後は
今後のメンテナンスが適時 行われることが 大事になってきます。

●洗掘の例

4-senkutu-1.jpg
環境省HPから

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★オーバーユース対策

●利用集中特定山岳地域登山歩道

利用集中特定山岳地域登山歩道整備事業
(通称:日本百名山登山歩道整備事業)
中高年等の登山ブームを背景に、登山者が集中して植生の荒廃や浸食を招いている日本百名山等の登山歩道について、自然環境を保全しつつ安全、適切な施設を整備。
5-100meizan-2.jpg

環境省HPより引用
近年の中高年等の登山ブームを背景に登山者が集中し、登山道の荒廃や浸食を招いている登山道において、利用者の安全確保と自然環境の保全を図ることを目的とした施設を整備します。

公園名等 地域名 専業主体
蔵王国定 蔵王山 宮城県
鳥海国定 鳥海山 秋田県
蔵王国定 蔵王山 山形県
鳥海国定 鳥海山 山形県
磐梯朝日国立 朝日岳 山形県
磐梯朝日国立 月山 山形県
磐梯朝日国立 吾妻山 山形県
磐梯朝日国立 安達太良山 福島県
磐梯朝日国立 飯豊山 福島県山都町
国立・国定区域外 赤城山 群馬県
上信越高原国立 四阿山 群馬県
丹沢大山国定 丹沢山 神奈川県
公園名等 地域名 専業主体
中部山岳国立 立山 富山県
白山国立 白山 福井県
八ヶ岳中信高原国定 霧ケ峰 長野県下諏訪町
国立・国定区域外 木曽駒ケ岳 長野県木曽福島町
宮田村
国立・国定区域外 空木岳 長野県駒ケ根市ほか
国立・国定区域外 御岳 長野県玉滝村ほか
上信越高原国立 雨飾山 長野県小谷村
琵琶湖国定 伊吹山 滋賀県伊吹町
大山隠岐国立 大山 鳥取県
剣山国定 剣山 徳島県
霧島屋久国立 宮之浦岳 鹿児島県


環境省HPより引用


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★ 登山道の洗掘対策 環境省HPより引用

●むやみに過剰な整備でなく 状況にあった 適切な整備のレベルが 大切です。
6-hijurintai-1.jpg
7-urintai-1.jpg
●環境省 HPより引用 

http://www.env.go.jp/nature/ari_kata/index.html

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★剣山山頂 木道

8-2005-07-16-17-07-156.jpg
剣山山頂の木道、 日が当たり 裸地化の防止と植生の復活が期待される。


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★施設の整備だけでなく 普段の こまめな手入れが 大切です。
9-karasawa-1.jpg
涸沢

10-kurodake-1.jpg
黒岳

11-murodo-1.jpg
室堂

●環境省 HPより 

http://www.env.go.jp/nature/ari_kata/index.html
どこも 少しずつこまめな 手入れがなされています。

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★水の処理と 「近自然工法の技術を応用した登山道の整備」

今後
●屋久島などで使われている工法をとりいれる必要があります。

「近自然工法の技術を応用した登山道の整備を試みている。そこに一貫して留意しているのは、大雨時の水処理である。人の歩道を確保する前に水みちを確認し、その流れを乱さないことを基本としている。」
http://www.ule.co.jp/tozanndou.htm
http://www.ule.co.jp/tozanndou.htm#yakushima
http://www.ule.co.jp/kiki0204.htm
http://www.ule.co.jp/index.html

●大台ヶ原
http://oodai.net/
http://oodai.net/2005/doc/0429hodo.pdf

【 登山道過剰整備 】 「大峰奥駈道」過剰整備 1 過剰整備 2 

12-2005-07-16-17-51-195.jpg
排水を考えた 登山道整備

剣山方面は 人が多いものの いつも手入れがされており
登山道の洗掘は 少ない のですが いかんせん人が多いので
これには 常時 手入れされている 皆様の 努力には 頭が下がる次第です。

登山道のコンスタントな維持と少しずつの整備が 本当に大事なのことだと思います。


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★登山道の荒廃

「登山道の荒廃とオーバーユース」橋本 敏

http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/05/1644/publication/sizen-joho2/sj0223over_use.pdf
13-tannzawa_sennkutu_1.jpg
考察
「登山道の有無にかかわらず山地の荒廃は起こるが、その根本的な原因は雨水であり、地形や地質、下層植生などによって荒廃の起きやすい箇所と起きにくい箇所が区分される。
荒廃の起きやすい地形・地質条件に、登山道、言い換えれば踏圧という要素を加えたとき、荒廃がいっそう加速され、そうでない場合には比較的良好な状態が保たれるといえる。これは、単純に登山者の多寡で説明できるものではなく、地形・地質条件と踏圧、雨水の3つの要素を重ねることによって登山道の荒廃が説明できる。(図1)以上のことから、オーバーユースの影響を受けやすい地形・地質条件で、雨水の集まりやすい箇所を重点的に整備することにより、登山道が荒廃する前に効果的な対策をとることができると考えられる。」
「登山道の荒廃とオーバーユース」橋本 敏

「登山道の荒廃とオーバーユース」橋本 敏
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★『登山道の保全と管理』

14-20080918_01.jpg

表紙カバーの写真は 融雪期 大雪山国立公園 赤岳~銀泉台間の登山道

『登山道の保全と管理』
渡辺悌二編著
2008年9月9日初版
古今書院


必要以上の 過剰な登山道整備は よくない。

利用者の人数 対象 行動 用途など、
さまざまな レベルに応じた 適切な登山道の整備、維持管理のありかた。
荒廃する登山道の 問題について色々な観点から きちんと纏められた本だ。

12章に 福留脩文 氏が書かれていた近自然登山道工法。参考になる。

登山道の荒廃とオーバーユース 橋本 敏氏 神奈川県 丹沢

過剰整備 「大峰奥駈道」1 2 


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2005年7月18日 第1版制作
2008年9月18日 更新

http://shumiyama.web.fc2.com/yomoyama/sennkutu.html

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洗掘
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