趣深山ブログ よもやま編

趣深山です。四国 剣山 三嶺 天狗塚 周辺の山域での山歩きについての話題です。 (C)since2002 趣深山 (shumiyama@gmail.com)

アンドロイド端末のコレクションも物欲に負けて徐々に増えてきている。でも、いま山行で主に使っているのは2年前と同じ機種のままだ。


アンドロイド端末のコレクションも物欲に負けて徐々に増えてきている。でも、いま山行で主に使っているのは2年前と同じ機種のままだ。
■AQUOS PHONE ZETA SH-01F SIM入り 900円(税込972円)/月
■AQUOS PHONE ZETA SH-01F SIMなし 月額0円
ちょっと 大きめの画面を見たいときは
■ソニーの8インチタブレット Xperia Z3 Tablet Compact

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スマホが 急速にひろまってきた。

街では ポケモンGOが はやり 歩きスマホなど常態化して、乗り物のなかでも スマホ画面 見ながらの人が増えた。

 山の中でも、山頂での写真撮影も コンパクトデジカメから スマホ を使うのが 主流になってきた。

パソコンショップなどでは 売り場から PCが縮小して スマホ主体へと切り替えてきているところもあり スマホの進展ぶりは ことに著しい。

私自身を ふりかえると 山で スマホを 本格的に使いだして まだ浅いものの 「SIMなし スマホの活用方法」という駄文を ヤマノートにアップしたのが いまから2年前の2014年。

http://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=869

2年前と 今とで 私が つかっている アンドロイド端末の構成や 使うアプリも 山旅ロガーGOLD 地図ロイド などの アプリも おおむね 大きな変化はなく、各アプリとも バージョンはアップしたものの ずっと良好に作動して今日に至っている。

2年前から かわってきたのは アマ無線の位置情報システム APRSを使うため アンドロイド端末アプリ APRSdoroid導入したぐらい。

世のなかでは この二年間 じつに 多くの新発売の スマホ機器が出回り 新アプリが 広まってきていて ソフトの充実ぶりも顕著で、山で使うアプリが 「山の日」記念!で 一挙に紹介されている。

「山の日」記念! 登山に持って行くと便利なアプリを一挙紹介
片岡 義明 2016年8月11日
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/chizu/1014834.html

この紹介アプリのなかで いくつかは 使ってみたりしたことがあったり いまも使っていたりしているが このなかには まだ使ってみたことがないアプリもある。

そういえば 過日 山頂でお会いした人が Geographica を使っていて 操作などを見せて頂いた。なかなかよさそうだった。

http://geographica.biz/

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わたくしの アンドロイド端末のコレクションなども物欲に負けて徐々に増えてきている。でも、いま山行で主に使っているのは2年前と同じ機種のままだ。

■AQUOS PHONE ZETA SH-01F SIM入り 900円(税込972円)/月
■AQUOS PHONE ZETA SH-01F SIMなし 月額0円

ちょっと 大きめの画面を見たいときは

■ソニーの8インチタブレット Xperia Z3 Tablet Compact

このなかで 8インチタブレットは 大画面で 見やすく 電池のもち は十分すぎるくらいなうえに 常に安定して作動する 超すぐれもの。

だが、やっぱり 8インチは かさばり 重いのが短所。

 タブレット端末は 車の中などで 使うには 最適なので 最近は車に置いて いって 山へは 持ち運ばなくなってしまった。

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山へもっていくが iPhone iPadでなく なぜ アンドロイドのスマホ タブレット になったかといえば、iPhone iPadは魅力的だが SIMフリーのiPhone iPadは 高価だ。

一般的に アンドロイド端末(ドコモ系白ロム)は アップルiPhone など にくらべ 以下の点で有利だ。

■中古(新中古ふくめて)で値崩れした 安価で 高性能な アンドロイド端末が 入手しやすい。

■防水性 (できるだけ濡らさないようにすべきだが 万が一のとき安心)

■周辺機器

 アップルにくらべ 周辺機器の値段、維持 消耗品費も アンドロイド端末のほうが安い。

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■高級感 高性能感は 私の場合 必要ない

スマホ研究開発競争は著しいので アンドロイドの機種によっては アップル製品をしのぐ性能を持っているようだが そんな機種は 概して 値段が高い。

iPhoneでもSEのような廉価版が出てきて すこし安くなってきたが 一般的に アップル製品のもつ 高級感 高性能な ブランドイメージは 普及価格帯の 安いアンドロイド端末には 全くなく やはり 安っぽい感じになっている。

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■私の場合 スマホGPSの性能を 特に重視

値段相応の安っぽさがあるかもしれないが 私の場合 スマホGPSの性能がよければ すべてよし。

 外観の高級感のなさ やぼったさ 古さ など まったく 気にしないので 安く入手できるアンドロイド端末のほうが 気安く使えて はるかに いいのだ。

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■格安SIM OCNモバイル ONE 900円(税込972円)/月

私の通う山域では ドコモ系が圧倒的に通じやすい。

ただし 大手キャリア契約だと月額費用が高いので敬遠。

つかうSIMは 格安SIM OCNモバイル ONE データのみで 900円(税込972円)/月。

大手キャリア契約など 本体価格を 一見 安く見せ 月額は 複雑な料金プランで 「複数年 縛りのマジック」とかで 結局は トータル的には 高くなることが多いので ことに要注意。

大手キャリア契約で 毎月 高いスマホ費用に泣くことはない。

その点 OCNモバイル ONE 月額972円の定額「格安SIM」であっても 通信速度は十二分な満足レベル。

日々 規定の通信容量以内に 十分おさまり 追加料金が発生することなどなく 精神的にも楽に 安心して つかえて 大満足。

ただし 音声通話が そこそこ 必要な場合は 格安SIMの音声付プランだと 音声通話状況によっては 結構 通話料が高くつくこともある。

IP電話や スカイプもあるが それより ガラケーを別に用意し カケホーダイなど最適な超低料金のガラケープランをチョイスして音声通話専用ガラケーを使ったほうが 精神衛生上 実に気持ちよく 安心して長電話できる。

「スマホに格安SIMを入れて2人で年間14万5千円安くした」の例
http://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=1420


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■結論 

低料金で 山でつかえるスマホ 私の場合

(1)大手キャリア契約をやめ 格安SIMのスマホ
(2)GPS高性能のアンドロイド端末を探してみること 中古(新中古ふくめて)
(3)SIM無でもつかえる GPS高性能のアンドロイド端末がいい

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[ 2016/08/18 07:14 ] パソコン | TB(-) | CM(-)

「登山者等の位置検知システム」について研究されている富山県立大学の岡田教授の講演

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「登山者等の位置検知システム」について研究されている富山県立大学の岡田教授の講演。

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■ 携帯電話
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昨今 多発する山岳遭難のなかで 遭難者(要救助者)から 「SOS通報」する通信手段で一番多く使われているのは 携帯電話。

いまどきの 携帯電話にはGPS機能も付属しているのだが、 携帯電話の通話に使われている 電波の周波数帯(800MHz--2.1GHz)は 山岳地帯では伝搬性能が悪く 遠くまで つたわりにくい周波数なので 山岳地帯では携帯電話での通話は「圏外」表示が多くなる。

山岳地帯で 遭難者が携帯電話を通じてSOS発信しようとしても 限られた場所でしか 通話できない。

たとえ 運良く つながった携帯電話も 途切れ途切れで 不安定になりやすく、要救助者(遭難者)の携帯電話からの「 SOS 」通話も不安定で位置も特定できず せっかくのGPS機能も活かせないまま、実際の 遭難者の捜索には レスキュー関係者に 多大の労力と困難をしいることに つながってきている。

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■ ヤマタン
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剱岳など 険しい山岳地帯が ひかえている富山県では 以前から 山岳遭難対策から「ヤマタン」という小電力電波を利用した探知システムを 雪山登山者などに貸与するなどして山岳遭難にそなえている。
ただし、ヤマタンは 50MHz帯 の微弱電波で、遭難者からの送信を探知しても 送信位置の正確な特定が難しくて、なかなか位置情報として絞り込めない。

このため  2012-2013年の小窓尾根遭難者捜索のさいも、電波はとらえても遭難者の絞り込んだ探索はできないヤマタンの限界に直面した。

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■ 電波で 登山者位置の把握
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道迷い遭難防止や スピーディーな救助 のうえからも 正確な位置情報を いちはやく 遭難登山者や 救助する側に知らせ 遭難者の探索をもっと的確に ピンポイントで絞り込むビーコンの導入が 望まれている。

近年、GPS機器がコインの大きさ ぐらいに超小型化、高精度化して ピンポイント位置情報 自体は いとも簡単にえられるようになってきた。

が、問題は 携帯では「圏外」となる山岳地帯でも 安定的に 双方向可能な通信手段をどう確保するか。そのための通信機器と、その周波数帯は?

圏外の山岳地帯でも 何キロも 安定的に 伝搬する 山岳地帯に向いた周波数帯の確保が システムのポイントになるが、国内の各種制約など、いろいろ難しい課題が多くて、通信手段として理想的な位置通報の通信端末が、なかなか登場しにくかった。

457kHzの雪崩ビーコンは普及しているが 微弱電波なので 近くまで行かないと反応しないので やはり 雪崩対策専用だ。


黄色が今回紹介する「登山者等の位置検知システム」

こうしたなかで 富山県立大学の岡田教授は 登山者の位置検知システムの研究開発を 長年にわたり 精力的に行ってきた。 

基礎実験をつみかさねて、研究開発して、試作機をつくり、実際に、山岳地などで、試験をくりかえして、改良に、改良を つみかさねてこられた。

そして 昨年2014年12月4日には 石川県医王山周辺で 公開実証実験を行い、完成された探知機器の性能と実力を 公開で実証された。

今回のシステムについて 富山県立大学の岡田教授が 2015年2月 わざわざ四国の地に足を運んでいただいて ご講演された。





以下 富山県立大学の岡田教授 講演での 私的メモ

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(1) 「 150MHz 」の周波数帯を使う
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 山岳地帯での伝搬性能 良好の 周波数帯として 150MHzの周波数帯を採用。

北陸などの積雪の多いところでも 天候などの 影響を受けにくく かりに3m位 雪中に埋没しても しっかり 探査できる周波数帯として、いろいろ試してみて 150MHzが一番 よかった。

150MHzは 多少山などに 遮蔽されても 障害物を 回折して伝わる 性能があり 山岳地では 伝搬性能がとても良い。


端末の出力にもよるが
 
(高出力にすれば 伝搬距離のびるが、電池消耗が激しくなり、大容量の電池が必要になり、携帯性落ちる)


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岡田様の 基礎研究によれば
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コンクリート壁50cm 透過
水没10mでも検知が可能
降灰の厚さが50cm
積雪下10m検知可能
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など 150MHzは とてもいい伝搬性をもっている。

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(2) 登山者端末は120グラム
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GPSを内蔵した 120グラムの端末は 個別IDを持っており 救助要請のSOSボタンを押せば 直ちに現在位置を個別IDとともに捜索端末や基地局に送信。

捜索側が受信完了したとの確認を 遭難者側にフィードバックして 送信完了し 、「確かに捜索側が受信した」との確認の意味で 遭難した登山者端末に「捜索側受信完了済の赤ランプ」(状態通知LED)を点灯。

「捜索側受信完了済の赤ランプ」(状態通知LED) があれば いわば安心ランプとなって、 遭難者がイライラと 送信が届いたどうかが 不安で 再度 再再度 再三再四 繰り返し ボタンを押す必要はなくなる。

これは 遭難者に 安心感を与える すぐれものの システムだ。


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(3) 捜索側端末
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捜索側端末も携帯便利なように 登山者端末並みのコンパクトさで タブレット接続で位置表示も可能。
捜索側端末では、遭難者の端末を遠隔リモート操作もできる。


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(4) 中継リレー可能
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山岳地帯では 中継リレー可能で たとえば山小屋などで次々に 遠方まで届くシステムだ。


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(5) ヘリコプターから探索
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ヘリコプターは 基本6km以上だが 富山空港の 上空に あがっただけで 直ちに へりは 12位km先までの遭難者からの電波を 受信可能となるほどの良好な電波伝搬、受信性能だ。

遭難者発信の 電波は ヘリが雲中にいても 受信可能。

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(6) 山中では つねにスタンバイモードで 電池消費は抑制
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運用の 基本は山中では つねにスタンバイモードにしておくことで、電力消費は抑えられ、電池の継続時間は長く、電波占有は効率的になり 混信も避けられる。

そして いざというときに遭難者が 手動で SOSをいれる 手動モード。

もしくは 捜索側から 遠隔操作で遭難者の電源を本格的にいれて、GPS位置情報、端末ID など送信させることができる リモートモード。

さらに GPS取得後 要救助者が 谷底 クレバスなどに転落した場合にたいしても、GPS衛星電波取得できない想定で 登山者の端末自体で電波発信させて 位置を探索できるモードもある。

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(7) 登山者が意識不明の場合 リモートで操作
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遭難しても 登山者に意識があって 自らの意思で手動操作して 要救助の要請を出す場合は問題ない。

が、もし 登山者が不意の墜落や転落 雪崩にまきこまれたり などで 自ら 手動操作もできない状態に陥った時。

低体温症や外傷などで、意識がなくなったりして 端末を手動では操作できない事態になってた場合。

その場合でも対処できるよう リモートで操作できる探索モードもそなえている。

捜索側端末から 遭難者端末を遠隔操作させて GPSデータなどを取得 以降 探索される側のモードにして 探索をしやすくする。

要救助者の意識が「ある」「なし」 とは関係なく 捜索側端末から 遭難者端末を遠隔操作することが可能である。
これが 従来 ややもすれば 長期間 大変な労力を要していた 行方不明者などの捜索が容易になり 早期発見・救出につながるだろう。


北陸総合通信局「登山者等の位置検知システム」の実証試験を公開
平成26年12月4日(木)医王山スポーツセンター
http://www.soumu.go.jp/soutsu/hokuriku/press/2014/pre141125.html

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(8) 電池消耗を抑える
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 法令上 特定小電力無線局として1Wの出力まで許容されているであるが、

高出力にし、電池の持続性から電池容量を大きくして 電池の持ちをよくしようとすれば 嵩張って 重くなり、 携帯性が落ちる。

出力を上げれば 伝搬距離は延びるが 電池消耗が激しくなるが、 出力を落とせば、省電池などメリットはあるが 伝搬距離は落ちる。

出力、電池消耗、伝搬距離、電池容量、電池持続時間、携帯性の バランス上 ちょうどよい 最適な選択があって、むやみやたらに 高出力 大容量重量電池ばかりが 良いわけではない。

電池消耗を抑え、軽快な携帯性をもって 捜索に必要な 探索範囲に届けばいいのである。


実証実験で使われた端末は バランスよくまとめられた 良好なスペックだ。


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(9) 電波法令上の課題
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機器自体の完成度は高いのだが、最後に実用化にむけてクリアーしなければいけない最終の課題として、電波帯域の電波法令上の 課題が残っている。(総務省管轄の法令)

利用しようとする150MHz周波数帯は、すでに動物探査システムで使われている帯域。

規制緩和で 2012年省令改正で 動物検知通報システム特定小電力無線局は 出力が 10mWから1Wまでアップして 使いやすくなったが、動物探査システムは、雪崩ビーコンのように常時発信モードでつかわれていて、電波が常に混雑しやすい。

しかも 常時発信だけに 電池消耗が激しく、動物につける首輪は大きく、重い。

さらに探知するアンテナは扱いにくく、探索効率がとても悪い。

動物探査システムの効率化も、この際、早急に、はからなくてはいけない。

動物探査システムも 連続的に送信する ビーコン方式を GPS測位と送信制御を組み合わせた 軽量で 探索に効率的な機器にして、小さな首輪で、より効率的な情報が たくさんえられるシステムにすれば、限られた電波を有効利用できる。


 注 [必要なときだけ 送信するように すれば 10倍の電池持続になる] 


貴重な 150MHzの帯域の電波 の有効利用には まずチャンネルの帯域をナロー化し 必要なときだけ 発信するモードにしていかなくては、容量的に とても足りないのだ。


 注 [ナロー化 すれば 50倍の容量になる] 

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(10) ナロー化 時間的に整理
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電波の帯域をナロー化して 使えるチャンネル数を増やし 時間的に電波使用時間を整理して 必要なときだけ瞬時に電波を発信するようにして 限られた周波数帯の有効利用を図らなくては 登山者捜索と 動物探査ともに うまく 運用できない。



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(11) 山小屋に探索や中継基地
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 さらに有効な捜索が行えるように 探知できる基地として 山小屋などの救助ネットワークをしっかり整えておくことが重要だ。

捜索側の 地上設備を整えることも大事であるが、さいわい 富山県側の山小屋はもちろん 、長野県側の山小屋のみなさんも 登山者等の位置検知システムの導入に きわめて協力的である。


山小屋に基地を設置すれば 劔岳 周辺 すべてカバーできる


見守り ネットワークが 構築されていることが大切だ。

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(12) 規格統一 端末の普及 
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457kHzの雪崩ビーコンが規格統一され普及したように、登山者等の位置検知システムの普及にも 、「規格統一」が絶対必要だ。

商品化する メーカーが 一定の規格を統一して 捜索側にも みな共通できるようにして 登山者端末の普及をはからなくてはならない。

規格統一すれば 普及に弾みがつく。

そのうえに、さらに 製品化される各メーカー端末の価格設定は 低廉な普及しやすい価格帯 にしてもらいたいものだ。




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(13) 登山者の意識
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普及するには 登山者自身が どんな場合でも 自助努力の姿勢をしっかり持ってもらった上で、

すべて人に頼らず セルフレスキューをしっかりできるようになって

安易に 人に頼らない 自助の 意識をさらに高めていく必要がある。

そして やはり レスキューを要請するばあい があるかもしれないと

登山者位置検知システムを 携行し 万が一に備える。




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(14) 誤操作
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アメリカのコスパスサーサット衛星利用の SPOTなども誤操作によるSOSが かなり多いらしい。

人間のうっかりミスによる 誤操作。

オオカミ少年のようにならないよう 誤操作対策も必要で、万が一の 誤操作にたいしての 「要救助の取消」をどうするかなどなど。

まだ課題はあるが 救助ボタンに 頑丈なカバーをつけ 簡単に押せないようにし 一度押しても さらに もう一段の再確認のボタン押しも必要になるかも?

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(15) あとは 電波法令上など 残された諸問題などが クリアーできれば
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いずれにしても 実証実験で証明された通り システム自体 おおむね 完成。

あとは 最後に電波法令上など 諸問題などが クリアーできれば もう実用化 商品化段階にきている段階だ。

早急に 「登山者等の位置検知システム」の運用が開始されて、遭難者の救助が、より迅速に より的確な捜索が行われ、遭難者の救命に大いに役に立つことを期待したい。


以上 (1)~(15) が 講演メモ


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講演を聞いて ここで 改めて 基本的なことを 思いおこす。

リスクホメオスタシス
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「雪山での行動に関するリスクホメオスタシスの例として考えられるのは例えば、エアバッグを装着することにより、より高リスクな単独行動を行うようになる。あるいは、ヘルメットを被るようになって滑走速度が以前より速くなる。雪崩教育を受け雪崩に対する対策に自信が生じて、雪崩斜面にどんどん入っていくようになる、などが考えられる。」

『山岳雪崩大全』雪氷災害調査チーム編 2015 山と溪谷社
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あへて 悪い たとえで恐縮だが 酒酔い止めの特効薬や胃薬を服用しながら 大酒を飲み 薬で酔を抑えて 更に深酒する ようなことがあっては ならない。

登山の基本原則にたち戻って 姿勢を正すべきで、あくまで 登山者の基本姿勢として 登山者は自然にたいして つねに 謙虚な気持ちをもち 登山技術を磨き、装備をととのえ、体調を完全にして、天候を適確に判断し ナビゲーションの読図力・地形判断力を高めしながら 道迷いのないように慎重な行動に徹し、実力に見合った 背伸びのない 余裕を持った 安全登山を行うよう 常に心がけたいものだ。

登山者位置SOSシステム完成の暁には 万が一に備えて 端末を携帯するのこと自体は 大変 ありがたいことだが 安易にSOSが出せるからといって、 登山者は 「安全登山の基本原則」を ゆめゆめ忘れないようにしたいものだ。

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[ 2015/03/03 22:49 ] 遭難 | TB(-) | CM(-)

「ヤマメモ」試運転中

20141201-8491.jpg


このところ 私の 山行では 「ヤマメモ」を 積極的に 使っている。

「ヤマメモ」はスマホを利用し 登山中のコースタイムなどの記録 写真 GPSデータなどを 登山メモとして残し ヤマレコと連動して ヤマレコへのアップが簡単になる「スマホアプリ」だ。

登山メモを電子データで サーバ上にアップし 公開の場合は WEB上で一般公開。非公開の場合は 限定の人にメール通知され 少なくとも 登山口と 登山ルートの概略は想定できる。

登山届の代用としてリアルタイムに現在地など 万が一の 行方不明の遭難対策に活用でき 遭難対策に有効なのだ。

今秋 御嶽山の噴火の時 行方不明の 単独行のかた、複数人パーティーなど 山の行き先、行程がわからなかった ことで捜索活動に支障が出た。

「どこの山域に行った」のかさえ わからない場合もあった。

登山届が義務付けられていないときは、たとえ すべての 登山口に 届出の設備をしても届出されない場合も多い。

こうした登山計画が出ていない場合、救助初動の 山岳遭難対策の一助となるかもしれないヤマメモ。

今後の 遭難救助のうえで 行方不明の対策として ヤマレコのヤマメモをもっと活用できないだろうか?

 現在 さかんに「ヤマメモ」試運転中で 今後のヤマメモをもっと活用していきたい。





三嶺(2014年11月15日)の登山でとったヤマメモを、下記のURLで確認できます。
http://www.yamareco.com/modules/yamamemo/tripinfo.php?trip_id=1416001087&uid=42886






shumiyama 登録済みの登山メモ
http://www.yamareco.com/modules/yamamemo/userinfo.php?uid=42886





ヤマメモ使い方


ヤマメモ 公開されているもの



[ 2014/12/01 22:36 ] 遭難 | TB(-) | CM(-)

御嶽山の噴火 美しい山容と裏腹に「いつ何が起こるか 本当に わからない」 という火山 本来の潜在的危険性と隣合わせ


まったく 悪い タイミング。

紅葉の時期。爽秋の好天、大勢の人々で賑わう 週末の ちょうど お昼時、登山者が一番 多く 山頂付近に集まり 滞留し まさに ちょうどの時間帯。

この時間帯を 狙い撃ちするような 最悪のタイミングで 突然の火山爆発。

最悪時間帯だけに おおくの人々をまきこんで 痛ましい限りの なんとも いいようのない大惨事となってしまった 御嶽山の噴火。

もし 時間帯が季節はずれの 夜間とか 悪天で人出が少なかったりの場合 だったら こんなことには ならなかったのに。。。残念です。

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そもそも 活発に活動する火山性の山は 人々を惹きよせるものを持っています。
長い間に浸食され 削られてきた 壮・老年期の山に比べ 火山の山は なんとも美しい山容を誇る 秀峰ばかりなのです。

富士山も 地球史的な時間スケールでは つい このあいだまで 噴火していた山です。

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こうした 美しい山容に惹かれ 高まる著名山の人気。

美しい山容と裏腹に 今回の御嶽のように
「いつ何が起こるか 本当に わからない」
という火山 本来の潜在的危険性と隣合わせなのでした。。。。

それなのに いつもは 何事も無く
「知らぬが仏」で ただ単に 「運よく」 登っていたのでしょう。

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そういう わたくしも 数多くの火山性の山に登らせていただいてきて、
 自分の「手持ちの運」など いままでの山行で もうすっかり すべて 使い果たしているのではと感じています。

今後は 幸運だけでは切り抜けないような場面に直面するのでしょう。

自然の脅威の前には なんとも しようがない、
山の恐ろしさを 今回 あらためて再認識し 自省しています。

御嶽山で 亡くなられた方々の ご冥福を 心より お祈りいたします。合掌。
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(2014年10月 2日 記 )
[ 2014/10/03 05:16 ] 自然 | TB(-) | CM(-)

スマホを登山用として活用


昨今 スマホの普及が著しい。

一気に広回った 電子機器スマホ、じつは高性能GPSが内蔵されている。
これを 登山用に 積極的に 活用できないか?

「スマホ」 機器やソフトの 進化も著しく、ここにきて 登山用に アレンジされて 熟成度がアップして一応満足できる 段階になってきたものが出てきている。

もとより GPSの入った携帯型電子機器で 古くからあるのは ガーミン社製のGPS。こちらは 高い完成度と 一定の評価がなされ、携帯GPS機器の老舗本家といったところだ。

本家のGPSは使い勝手もいいが スマホでも内蔵GPSで簡単に登山用に活用できないか?

スマホの登山用の活用で いろいろな使用条件をクリアーしなくてはいけないが まず一番の障害になるのは

■スマホ 山中での 手荒な扱いに耐えるか

山中で デリケートな電子機器を頑丈なケースに入れ まるで 腫れ物にさわるように使うのでは 使い勝手がきわめて悪い。

湿気 風水 雪 など悪条件の山中で 気兼ねなく使えるか?

■実は 理想的製品が このたび 新発売された。

新発売のタフパッドは 理想的な頑丈さ 大容量電池 高精度GPSの 高性能を誇るが チョット高価で しかも重い。

タフパッド FZ-X1 アンドロイド(455グラム リチウムイオン 容量:6200 mAh )

http://panasonic.biz/pc/prod/pad/x1/spec.html

文句なく理想的な製品FZ-X1を 重量 財布を気にせず 使うのもいい。

だが 薄い財布が ぶ厚くなるのを 待つには辛抱がいり 時間もかかりそう。
この場合、もっと手っ取り早く なにかないか?

理想は理想であるが まず簡易的にスマホを 山中で 試しに使ってみたい。

 ここでは 財布をケチッテ もっと 手軽な価格で 手に入りやすくて 性能 使い勝手が向上している電子端末でなにか良いのはないか 一応探してみる。


■山中では 基本 圏外が多いので携帯圏外エリアで ネット接続なしで 必要最小限の機能だけ動かせば 電池容量は十分足りる。

登山用で使えるGPS機能を持って 満足度のあるGPS基本性能をもって、手荒な条件に耐え気兼ねなく使える 低廉な価格で 手に入る防水仕様。

登山用の条件を満たす スマホの端末。なにか良いのはないかと物色。

■アンドロイド系の防水スマホ

アップル社製のIOS端末は熟度も高く 大変魅力的なので、ソフト「フィールドアクセス」も使ってみたが、やはり本体自身で防水仕様でないのが気がかり。

一方 アンドロイド系の防水スマホは 中古で数多く出回っている。デジカメ性能も上がっていて 低廉なデジカメ買うくらいの気持ちで 気安く手に入る。

新品は 携帯電話会社との契約が必要だが SIM無し中古なら きわめて新しいものでも 格安に中古・新中古品が出回っている。

■スマホ で問題なのは電池消耗

一日も電池が 持たないスマホなど山中で使えるはずもない。

電池の消耗が激しいのは 小さいボディーに 「てんこ盛り」の機能やソフトをいれたわりに 小さいボディで電池容量が少ないという携帯会社メーカーの姿勢こそが問題の発端。

だから いらない機能を そぎ落とし、電池容量の大きいものを使えば 一挙に問題は解決する。


■SIM無し アンドロイド スマホ。

電池消耗を少なくして 圏外で使う 端末。

それなりに新しくて 新中古が出回って手に入りやすい のはアンドロイド(4.2.2)。

携帯会社で契約するより スマホ単体 SIM無し のほうが 気兼ねなく使えて 安くて 電池もちが いい。

比較的 新製品で 電池大容量。内蔵高性能GPS。などを 考慮し検討の結果 以下の機種を使うことにした。

■ドコモ 2013-2014冬春モデル SH-01F 白ロム(SIMなし)

AQUOS PHONE ZETA SH-01F docomo 白ロム アンドロイド(4.2.2)

(SIMなし)機器単体だけをネットで購入。携帯会社とは契約無し。(月額料金高く 使わない機能が多く 電池消耗増えるだけで 使い勝手が悪くなるだけ)

GPS性能まずまずのレベル、いらぬ機能を止めれば 3000mAhで電池持続もよい。

一番の弱点は「てんこ盛り」のソフトがどっさり のっていて バックグランドで動作したりして 電池を消耗すること。だから登山用には 必要最小限以外のソフトや機能 は バッサリ 削除か使用停止する必要があること。

■アンドロイド スマホ(SIMなし) ネット接続はWIFIのみ。

AQUOS PHONE ZETA SH-01F docomo 白ロムは
防水型 スマホ アンドロイド(4.2.2)
内蔵GPS性能まずまず。

バックグラウンドで動く 不要な機能 ソフトなどは すべて止めたり 削除すれば 一層 動きがキビキビしてくる。

電池の持ちをよくするため 普段WIFIで使用し SIMは いれない。(従って 音声電話はできないので もし音声電話するには 別の携帯電話をつかう)

ネット接続はWIFIのみ 必要なときだけ接続。

外出時 ネット接続の必要なときは別に モバイルWIFIルーターを用意しておく。

山岳地帯でのネット接続するときは電池消耗を考え 電波の通じるところだけで 必要最小限に留める。

私の通う 山岳地帯では 端末は基本 圏外と考えていい場所だ。

万が一つながっても 不安定だ。

だから 山中では 基本は端末だけでつかい。ネット接続使用は無し。

つかうのは 以下のソフト

■山中 圏外エリアでドコモ AQUOS PHONE ZETA SH-01Fで 使用するのは以下のソフト

アンドロイド(4.2.2)

1 地図ロイド 膨大な地図データはSDカードへ
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2 山旅ロガ- ゴールド
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3 山メモ(ヤマレコと連動) (気が向いたところでネット接続送信)
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■このところ 何回か 実際に山中で使ってみて(雨中もあり)

1 悪条件でも結構まともに衛星捕捉する GPS
2 地図 GPS駆動だけなら 電池は かなり長持ち
3 でも いらぬソフト 通信機能 動かすと たちまち電池消耗
4 「てんこ盛り」のソフト 消しても 消しても 機能の一部が残るのが弱点。

まだ 使い始めだが 現在のところ 一応満足できるレベルだ。

いま 基本性能を阻害しない範囲での「てんこ盛り」のソフトの徹底削除方法を更に研究中。



[ 2014/08/27 22:11 ] 山道具 | TB(-) | CM(-)